乱雑なCADデータを簡単に整理する5つのファイル管理術

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乱雑なCADデータを簡単に整理する5つのファイル管理術

ZWスクール 2020-03-12 16:32:00

設計者達は、複雑なプロジェクト、または同時にたくさんの仕事を処理しなければならない時に、CADファイルの管理にさぞとても悩むでしょう。確かに、ファイルはタイプが様々で、例えば、パーツ、アセンブリ、図面など等、しかも異なるフォルダに保存されています。時には、複数のプロジェクトで使用されることもあります。また、現在、一人で仕事する人はあまりいないので、ファイルを共有し、他人が設計したファイルを編集する必要もあります。

 

その結果、このような質問も時々出てくるでしょう:

 

1. 必要なファイルを簡単に見つけるためにどのようにファイルを配置すればいいですか?

2. 名前が一意でない場合、アセンブリ内のコンポーネントが正しいかどうかをどう確認しますか?

3. 設計ファイルがタイムリーにバックアップされ、混同しないようにするにはどうすればいいですか?

4. そして、データ損失なしでファイルを共有し、常に最新の状態に保つ方法はありますか?

 

そこで今回は、これらの質問に答えて、ファイル管理に関する整理術を5つほどご紹介します。これらの小技を気にするだけで、今までよりは格段にCADデータを簡単に整理できるようになるでしょう。

 

1. 設計の前に、プロジェクトの作業フォルダーを作成する

 

様々なプロジェクトの保存及び読み込みのパスを設定することに、常に悩んでいると思いますが、設計を開始する前に、各プロジェクトの作業フォルダーを作成することをお勧めします。作業フォルダーは、そのプロジェクトのCADデータを保存、またはロードするためのデフォルトのパスになります。ZW3D 2020で試してみてください。必要な部品またはアセンブリをすばやく保存、アクセスし、検索時間を大幅に短縮することができます。

 

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図1.新しいプロジェクトの作業フォルダーを設定する

 

2. オブジェクトに適した形式を選択する

 

オブジェクトを保存するときに、各種のタイプのオブジェクトを含むマルチオブジェクトファイルを好む人もいれば、単一タイプのオブジェクトに慣れ、1つのオブジェクトを保存する人もいます。実際のニーズに応じて、ファイルの保存方法を選択しましょう。

 

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図2.モデルに属するパーツ、アセンブリ、およびその他のCADデータを含むマルチオブジェクトファイル

 

ZW3Dは両方のニーズとも満たすことができます。パーツ、アセンブリ、図面、CAMプランを含むマルチオブジェクトファイル用のデフォルトのファイル形式「* .z3」は、1つのプロジェクトのすべてのデータを1つのファイルで簡単に管理できます。設定フォームでの設定により、1つのファイルに1つのオブジェクトを保存することもできます。1つのプロジェクトのファイルが多すぎる場合、部品番号で名付けることをお勧めします。 その後、必要なファイルをすばやく見つけます。

 

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図3.ファイルごとに1つのオブジェクトのオプション

 

3. ファイルをスマートにバックアップする

 

設計変更が常にあることだから、バックアップファイルの重要性をいくら強調しても過言ではありません。しかし、バックアップ作業を少し面倒なので、忘れてしまう可能もあります。

ZW3D 2020では、もう悩むことはない。まず、設定フォームで適切な最大ファイルリビジョン数をバックアップとして設定します。保存するバックアップファイルの数はこれで決まります。次に、バックアップフォルダーを設定し、バックアップファイルを元のフォルダーと同じパスに保存することをお勧めします。なぜかというと、ファイルの旧バージョンを取得することがより便利からです。

 

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図4.バックアップファイルのオプションの設定

 

設計プロセスでは、元のファイルを保存するたびに新しいバックアップファイルが自動的に生成されます。

 

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図5.元のファイルとバックアップファイル

 

バックアップファイルの数が最大に達したらどうなりますか?最新バージョンが正常に保存できるように、最も古いバージョンが自動的に削除されます。もちろん、不要なバックアップファイルを手動で削除して、ストレージスペースを解放することができます。

 

4. バックアップ作業を忘れてしまった? システムがバックアップする

 

前述の方法以外、システムはファイルを自動的にバックアップすることもできます。ただし、1日の最初の保存に対してのみ機能することです。ZW3D 2020で新しいファイル(例:Support.z3)を作成して保存すると、そのバックアップファイル(Support.z3.z3bak)が自動的に生成され、同じファイルフォルダーに隠しファイルとして保存されます。 ファイルの接尾辞を「.z3.z3bak」から「.z3」に手動で変更すると、このファイルは通常のファイルとして使えられます。

 

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図6.システムバックアップファイル

 

5.共有のためのプロジェクトファイルをパックする

 

チームのメンバー達と大きなプロジェクトや複雑な製品設計に取り組む場合、ファイル共有は間違いなく必要となります。正確で完全なファイルを共有することは、多くの人にとって難しい課題です。私は、共有に必要なデータをすべてまとめたほうがいいと思います。

ZW3D 2020では、[ファイル]メニューの[パック機能]を利用し、コンポーネント、図面、参照ファイルなど、プロジェクトのすべての関連ファイルを1つのzipファイルにまとめて圧縮することできます。これで、チームのメンバー達が必要なファイルはすべて1つの圧縮ファイルにまとめられます。

 

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図7.圧縮するときに必要なファイルを選択する

 

これまで、複雑なプロジェクトを簡単に管理し、作業効率を高めるために、ファイル管理に関する5つの整理術をご紹介しました。ファイルの作成、保存、バックアップ、共有についての理解が深まると幸いに存じます。

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